そして、土曜日。
私は、習い事のボーカルレッスンに行っていた。
これは完全な趣味。
上手に歌を歌いたい。そういう気持ちがあったから。
あと……ダンスを習ってるかなに教えられるようなことができるかもしれないと思ったから。
できるか、知らないけど。
「さて、利乃。練習はしてきた?」
「はい!結構歌えるようになりました!」
「おけー、じゃあ歌って見せてー!」
「──うんいい感じ。もう少し最初のところは音量小さくてもいいぐらいかな?感情が込められてる。沢山練習したんだね?結構感情表現難しめだったのに、すごいよ。」
「あ、ありがとうございます…!」
「じゃあ最初のとこを少し小さくして、あとね、少しだけ、空白の時間が欲しい感じになった…だから、私がピアノを演奏するから、そのリズムに合わせて歌ってくれる?」
「あ、はい!」
───
やっぱりボーカルレッスンは楽しい。
私が気をつけた感情の入れ方を褒めてくれる。
このことをかなに教えられたらいいのにな…

