もう、かなとは一緒に行けない。
だからこそ、行っている時はかなのことを考えてしまう。
そういえば、真理と行っていた時もあったな……。
真理も私たちと同じマンションに住んでいる。
だから、一緒に行っていた時もあった。
はぁ、もう考えたくないな……。
一人でトボトボと歩く通学路は物足りなくて、悲しかった。
いつも一人で行ってるのに、なんだかどうしても考えてしまう。
いつも、慣れてるのに。
なんで、なんだろう。
「あっ、利乃。」
声でわかる。この声は……。かなだ。
「え!?かな?」
「ふふっ、嬉しそう。」
う、嬉しいよ。なんだか離れてしまった気がしてたんだから……。
「嬉しいよ?ねぇ、一緒に行かない?」

