「俺は、その人の代わりにはならないよ」 優しい声だった。 その瞬間、崩れた。 代わりにしていたのは、私だ。 仕草も。 言葉も。 安心も。 重ねて、重ねて、重ねて。 最低。 でも直哉は、否定しなかった。 怒らなかった。 ただ、線を引いた。 それが、救いだった。