忘れないまま恋をした

大学生の春。

泣いてばかりだった

何度も泣いて、

何度も助けてもらって、

気づけば、

ずっと隣にいた。

直哉が立ち上がる。

柚の前に来る。

指輪はない。

跪きもしない。

ただ、

まっすぐ見る。