忘れないまま恋をした

沈黙。

直哉は少しだけ目を伏せる。

驚いているのがわかる。

「……いいの?」

静かな声。

私はうなずいた。

「ちゃんと伝えたいの」

言葉を探しながら続ける。

「私、前に進もうとしてるって」

胸が少しだけ痛む。

でも、

逃げたくなかった。