忘れないまま恋をした


受験当日。

試験が終わって校門を出ると、颯斗が待っていた。

「どうだった」

「たぶん…大丈夫」

そう言うと、颯斗は小さく笑った。

「じゃあ受かるな」

「なにそれ」

「柚ならいける」

その言い方が、妙に嬉しかった。