精神障がい、性的違和の知暖が学んだ「真実の愛」と「人生の正解」を目指す道

クラスメイトに、野田という男子がいた。裕喜の話によると、家族の中では末っ子で、結構なお金持ちだけど団地に住んでいるらしい。自分は、野田が中心のいじめに苦しんだ。

まず、野田と積極的に関わるようになったきっかけ。自分はイラスト好きという部分を活かし、学級旗の制作を担当した。女子のメンバーが多い中、ひとりだけ男子の野田。当時は自分が賑やかになると、野田は黙り、野田が喋り出すと、自分は静かになることを指摘された。学級旗では、特に目立ったいじめや差別の記憶はなかったが、制作中も学校生活を苦にして、制作をサボり、先生に注意されたこともある。

野田にも、自分まではいかないけど、授業中に喋ったり、首を突っ込んだりと、積極的にクラスメイトと関わろうとする「積極奇異である自分と似た危うさ」を感じさせる場面も多かった。

野田が楽しそうに鉛筆のキャップを回していたので、自分も真似をしたら、自分の鉛筆のキャップを野田に奪われ、野田の物のように回していた。「みんなと違う人」ということを、自分と同じ小学校出身者から聞いたのか、あるいは感づいたのか、自分が障がい者であることがクラスや学年に知れ渡り始め、障がい者をバカにするワードで侮辱されたり、頭が悪い人のような扱いを受けたりし、自分が間違ったことや恥ずかしいようなことをして、クラス中の笑い者にされ、同じ小学校で仲良しグループだった女子も自分を避けるようになり、どこか寂しい思いをした。