白空と蒼い瞳 〜メガネカチカチ王子さまは実は恋の罠でした〜

そんな状態ながらも震えながら浜辺を見た。


しばらくして、浜辺が我に返ったみたいで慌てて口を開く。


「っ、あ、ごめんなさ⋯⋯」


浜辺には何かがあったんだ。さっしない私がバカだった。


浜辺とぶつかったあの日、浜辺は左手を差し出してきた。

同じクラスになってから、わかったけど、浜辺は右利きだ。


普通⋯⋯右手、だすよね。右手⋯⋯なにか、あるのかもしれない⋯⋯。


「おれ⋯⋯その、ごめんなさい⋯⋯」


浜辺はバツが悪そうに下を向いた。そんな姿に、少しだけ、心が落ちつく。


「⋯⋯私こそごめん。浜辺、とりあえず、外行こ?」


みんな、みてるから⋯⋯。


浜辺はうつむいたまま、うなずいて立ち上がった。


会話なしに静かな道路を歩く。


はじめに沈黙を破ったのは、浜辺の方だった。


「すみません。女性に手を出してしまうなんて、一生の不覚です」