「永瀬さんと一緒にいるの、楽しいですから」
っ⁉ な、なんでさらっと真顔でそんなこと⋯⋯。
「と、というかっ‼ なんで私なのよ⁉」
他に私なんかより可愛い子、そこら辺にごろごろいるでしょっ⁉
「覚えてないんですか⋯⋯。いや、何でもないです。強いて言うなら、守ってくれそうだから⋯⋯かな。それだけです」
ぼそっと言った浜辺に首を傾げる。
なんか浜辺、少し焦ってる?
なんて一瞬思ったけど、黒い手袋をつけた手で参考書をペラペラめくっている⋯⋯優等生アピールですか?
私は、ふと黒い手袋をつけている理由が気になった。
「ねえ、浜辺⋯⋯その黒い手袋って」
「あの、永瀬さん。今日一緒に帰りません?」
聞こうとしたら、浜辺の明るい声に遮られた。
んー、紗彩、今日は部活あるだろうし⋯⋯。
「いいよ。でもなん⋯⋯」
