白空と蒼い瞳 〜メガネカチカチ王子さまは実は恋の罠でした〜

浜辺が平然とそういうものだから、一瞬ふつうにあいさつをしそうになった。


私が金魚みたいに口をパクパクさせていると、浜辺がキョトンと首を傾げる。


「どうしたんですか?」


「いやっ⋯⋯なんで、ここに⋯⋯?」


「うーん、たぶん言っちゃいけないことだけど、言っちゃいますね」


浜辺が私の耳にささやく。言っちゃいけないこと、という単語に私が少し反応する。


「うちの学校、結構大きいじゃないですか。だから、首席は願いごとを一つ叶えられるんです。やる気が出るようにってことだと思いますけど⋯⋯」


は⋯⋯ね、ねが、願い事ぉ⁉


「わ、私が1位のときは、なにもかなえてくれなかったんですけどぉ⋯⋯」


「この制度、今年からですからね」


そ、そんなあ⋯⋯じゃなくて⋯⋯浜辺の願い事って⋯⋯?


キョトンと首を傾げる私に気づいたように浜辺が言った。


「永瀬凛、あなたと同じクラスになりたかったんですよ」


「な、なぜに⋯⋯」