白空と蒼い瞳 〜メガネカチカチ王子さまは実は恋の罠でした〜

「ねえ、なんか目的それてない? 謝りに行くんじゃ⋯⋯」


「だーかーらこまってんのお‼ その因縁の相手に謝るなんて⋯⋯無理だもん!」


「いやいや、どう考えてもこの前も今日も凛ちゃんが悪いでしょお?」


「あーもう、わかったもん‼ 明日謝る‼」


私が顔をしかめて言っても、紗彩は納得していないようで。


「そういいながら、明日になったら『また明日〜』っていうんでしょ」


そんなこと⋯⋯⋯⋯あるかもしれない。


何もいえないで言葉に詰まってしまった。


私はため息をついて握りしめていた手を緩める。


「ねえ、やめてよぉ。ため息ばっかりつくの。もっと良い話ないのぉ? ほら、例えば⋯⋯好きな人ができた、とか⋯⋯」


紗彩に本気で呆れられたけどどうでもいい。というか。


「好きな人、とかどういう風の吹き回し? 紗彩、恋バナ苦手だったよね?」


「え、なんとなくぅ」


スマホを触る手を止めて、えへ、と笑った紗彩はとっても可愛かった。