百年前と百年後を生きる君へ

窓を閉めていても、蝉の忙しない鳴き声がここまで聞こえてくる。

最近席替えをしたばかりだから、今の窓際の一番後ろの席から変わるのは夏休み明けとかになるだろう。

最初は当たり席だと密かに嬉しく思っていたけど、この時期は窓から差し込む太陽が暑いし蝉はうるさいしでハズレだったかもしれない。

頬杖をついて窓の外を眺めながらそんなことを考えていたから、クラスメイトがざわつき始めたことで朝のホームルームが始まったことを悟る。

…が、いつもと違うざわめき方に不審に思って前を向くと、ようやく彼女の存在に気づいた。

担任の横にちょこんと立つ、小柄な髪の長い女の子。

くりくりとした瞳が愛らしく、誰もがきっと美少女だと口を揃えて言うこと間違いなしの整った顔立ちをしていた。

クラスメイトたちが騒がしくなるのも無理はない。