「2人の通う高校では」というよりも、この国における施設は全て種族別に区切られている。
だから、他種族が他種族の元へ来ることはあまりない。
教職員も種族を揃えた方が生徒に伝えられることも多い。
そんな中で、他種族に会いに来るというのは「他種族間恋愛」の仲なのだと、すぐに広まる。
羅「すみません。この教室に柳って方いますか?」
柳に助けられた翌日の昼休み、羅は柳を訪ねてシルトディア教室の前にいた。
赤いロングヘアのシルトディアは、背後から他種族の羅に声をかけられて、思わず墨を吐いた。
赤「...っ!ビックリした...。柳?だっけ...。いー...ないね。いない。」
羅は、驚かせてしまって申し訳ないと謝りながら、墨を一緒に片付けた。
赤「ごめん...片付け...ありがとう...。柳なら...多分、僕ら専用のプールにでも...いるんじゃない、かな...。」
サッとメモを取ると、そのメモを羅に渡した。
赤「こっち側...来ること...ないだろうから...ここね...プールの場所...。」
簡潔にまとめられたメモに、彼の優しさが伝わる。
羅「ありがと。助かるよ!これお礼に!」
羅はお礼にカルシウムのとれる飴を手渡し、教室を後にした。
普段訪れることの無い、シルトディア教室の奥の通路。
進むほどに薄暗くなり、夏のぬるい空気もひんやりと冷えていく。
普段歩いている同じ廊下の延長線に、こんなにも広いプールの空間があるなんて。
海水タイプのプールの少し遠くに、ぷかぷかと浮かぶ誰かの姿が見えた。
羅「おーい!ねぇ、柳くんだったりするー?」
声をかけると、浮かんでいた影がスッと立ち上がり、こちらに向かってゆっくりと近づいてきた。
柳「あぁ、昨日のコパロディアか。」
すぅっと近づいてきた柳は、所々に生えた鱗がキラキラと光って綺麗だった。
柳「体調は、大丈夫なのか?」
そう言いながら、しゃがんでプールを覗き込む羅の頬に手を触れた。
柳「熱いな。基礎体温が高いのか。」
羅は顔を少し赤らめて
羅「そんな簡単に人の頬とか触っちゃダメだよ!!」
と少しだけ膨れっ面になって言った。
羅は手に持っていた保冷バッグから、ペットボトルのお茶を取り出した。
お返しだと言わんばかりに、その冷えたボトルを柳の首筋に当ててみたが、反応はイマイチ。
柳「...俺らの種は体温低いから。冷たくてびっくり。とはならないんだよ。」
羅「なんだ残念。でもびっくりさせるために来たんじゃないんだ!お昼、一緒に食べたくて。」
柳「昼休みあと20分で終わるから、ここで食べちまうか。本当は飲食禁止だけど...。あとそれ。知り合って一日の奴にやることじゃねえ。」
プールから上がった柳は、更衣室に入り、サッと制服に着替えて帰ってきた。
羅が差し出したお弁当箱には、コッペパンに大豆ウインナーと、海藻フレークが挟まったサンドイッチが入っていた。
羅「よく良く考えれば、自分のお弁当くらい持ってくるだろうに、一緒に食べる前提で作っちゃって...。」
恥ずかしそうにお弁当箱を見せて笑う羅。
柳「いや、普段はゼリー飲料で済ませてるから、ちゃんとした昼飯、久々かも。」
良かったと微笑む羅を横目に、柳は大きく口を開けてサンドイッチを頬張った。
柳「ん、んまい。でもこの海藻フレーク...。」
コパロディアは海藻を必要として食べない。柳の為だけに買ったことが一瞬で分かった。
羅「海藻フレーク、初めて買ったけど思ったより美味しいかも。」
羅は小さな口に、めいっぱいのサンドイッチを詰め込んで一生懸命に咀嚼している。
細かい海藻フレークを食べ慣れていないのか、羅がサンドイッチを少しだけポロポロとこぼした。
柳「...ったく、ここで飯食ったのバレるだろ。」
羅「うわっ本当だ、ごめん!」
昼食を食べ終わって片付けると、昼休みはほとんど終わる頃だった。
そのまま水泳場を後にし、シルトディア教室まで戻ると、羅は1度振り返って、
羅「じゃあ、また後で!」
と伝えて去っていった。
柳は(アイツまた来るのかよ。)と思いながら、満更でも無い様子だった。
だから、他種族が他種族の元へ来ることはあまりない。
教職員も種族を揃えた方が生徒に伝えられることも多い。
そんな中で、他種族に会いに来るというのは「他種族間恋愛」の仲なのだと、すぐに広まる。
羅「すみません。この教室に柳って方いますか?」
柳に助けられた翌日の昼休み、羅は柳を訪ねてシルトディア教室の前にいた。
赤いロングヘアのシルトディアは、背後から他種族の羅に声をかけられて、思わず墨を吐いた。
赤「...っ!ビックリした...。柳?だっけ...。いー...ないね。いない。」
羅は、驚かせてしまって申し訳ないと謝りながら、墨を一緒に片付けた。
赤「ごめん...片付け...ありがとう...。柳なら...多分、僕ら専用のプールにでも...いるんじゃない、かな...。」
サッとメモを取ると、そのメモを羅に渡した。
赤「こっち側...来ること...ないだろうから...ここね...プールの場所...。」
簡潔にまとめられたメモに、彼の優しさが伝わる。
羅「ありがと。助かるよ!これお礼に!」
羅はお礼にカルシウムのとれる飴を手渡し、教室を後にした。
普段訪れることの無い、シルトディア教室の奥の通路。
進むほどに薄暗くなり、夏のぬるい空気もひんやりと冷えていく。
普段歩いている同じ廊下の延長線に、こんなにも広いプールの空間があるなんて。
海水タイプのプールの少し遠くに、ぷかぷかと浮かぶ誰かの姿が見えた。
羅「おーい!ねぇ、柳くんだったりするー?」
声をかけると、浮かんでいた影がスッと立ち上がり、こちらに向かってゆっくりと近づいてきた。
柳「あぁ、昨日のコパロディアか。」
すぅっと近づいてきた柳は、所々に生えた鱗がキラキラと光って綺麗だった。
柳「体調は、大丈夫なのか?」
そう言いながら、しゃがんでプールを覗き込む羅の頬に手を触れた。
柳「熱いな。基礎体温が高いのか。」
羅は顔を少し赤らめて
羅「そんな簡単に人の頬とか触っちゃダメだよ!!」
と少しだけ膨れっ面になって言った。
羅は手に持っていた保冷バッグから、ペットボトルのお茶を取り出した。
お返しだと言わんばかりに、その冷えたボトルを柳の首筋に当ててみたが、反応はイマイチ。
柳「...俺らの種は体温低いから。冷たくてびっくり。とはならないんだよ。」
羅「なんだ残念。でもびっくりさせるために来たんじゃないんだ!お昼、一緒に食べたくて。」
柳「昼休みあと20分で終わるから、ここで食べちまうか。本当は飲食禁止だけど...。あとそれ。知り合って一日の奴にやることじゃねえ。」
プールから上がった柳は、更衣室に入り、サッと制服に着替えて帰ってきた。
羅が差し出したお弁当箱には、コッペパンに大豆ウインナーと、海藻フレークが挟まったサンドイッチが入っていた。
羅「よく良く考えれば、自分のお弁当くらい持ってくるだろうに、一緒に食べる前提で作っちゃって...。」
恥ずかしそうにお弁当箱を見せて笑う羅。
柳「いや、普段はゼリー飲料で済ませてるから、ちゃんとした昼飯、久々かも。」
良かったと微笑む羅を横目に、柳は大きく口を開けてサンドイッチを頬張った。
柳「ん、んまい。でもこの海藻フレーク...。」
コパロディアは海藻を必要として食べない。柳の為だけに買ったことが一瞬で分かった。
羅「海藻フレーク、初めて買ったけど思ったより美味しいかも。」
羅は小さな口に、めいっぱいのサンドイッチを詰め込んで一生懸命に咀嚼している。
細かい海藻フレークを食べ慣れていないのか、羅がサンドイッチを少しだけポロポロとこぼした。
柳「...ったく、ここで飯食ったのバレるだろ。」
羅「うわっ本当だ、ごめん!」
昼食を食べ終わって片付けると、昼休みはほとんど終わる頃だった。
そのまま水泳場を後にし、シルトディア教室まで戻ると、羅は1度振り返って、
羅「じゃあ、また後で!」
と伝えて去っていった。
柳は(アイツまた来るのかよ。)と思いながら、満更でも無い様子だった。
