君の未来予想図

 瀬名はあれから一生懸命勉強し、中学校でできた親友、浅田(あさだ)(ろん)と共になんとか県内一の進学校の特進コースへ入学した。
「なあ瀬名、桜満開でよかったな。」
「去年とかはもう散ってたからな、あとで一緒に写真撮ろうぜ。」
「もちろん。お前ほんとに桜好きだよな。」
「そりゃあね。」
 昇降口には人が大勢溜まっていた。空くのを待って論と一緒に掲示板を見に行った。一緒のクラスになれることを願って。
「瀬名、見つけた〜?」
「いや、まだ。論は?」
「ない、、、あ、あった。7組だ。瀬名も一緒じゃん、ほら。」
「お、ほんとだ。やったね。」
「これからもよろしく、、ぇ、」
「ああ。って瀬名どうした。」
「いや、なんでもない。知り合いに似た名前があっただけ。」
ふわっと桜の香りが漂った。なんだか懐かしいようなそんな香り。思わず後ろを振り向いた。漆黒の髪色が僕の視界に映った。