「はじめまして、さいおんじおとです。あなたは?」
「ぼくは、、すずみや、せ、な。」
「せなね。よろしく。」
初めて会った時も太陽みたいに笑う子だった。思えばあの時恋に落ちたのかもしれない。よく6年生ぐらいになると男子と女子の関係が変わると言われているが、僕らは変わらず一緒に登下校していた。そんな中で僕が音を意識し始めたのは6年生の夏休み前だった。
「おとちゃんばっか、せなくんと帰ってずるいよ。私も一緒に帰りたい。」
「なんで?」
「それは、せなくんのことが大好きだから。」
「そう。でも私の方がもっと小さい時から瀬名のこと大好きだったよ。この気持ちは誰にも負けない。」
僕はこれを聞いてひどく赤面した。かわいいなって思っていた幼なじみがこんなことを言ってくれるとは誰も思わないだろう。でも当時の僕にはこの言葉を聞いて、教室の中に飛び込んで行く勇気はなく廊下で隠れて聞いていることしかできなかった。それでも僕には次の言葉の方が衝撃だった。
「でもね私椿ヶ丘を受験しようって思ってるんだ。」
「そこって隣県なんじゃないの?」
「…そう。」
え、神崎には行かないの。僕と離れないって約束してくれていたじゃん。音と話していたその子も同じ疑問を持ったようだった。
瀬名の目には大きな涙が溜まっていた。ついさっき自分の恋心を自覚した瀬名にはもう耐えきれなかった。
「神崎中には絶対に行かないの?」
「…ううん。迷ってる。」
その言葉は瀬名の耳にはもはや届いていなかった。廊下からこっそり聞いていたことも忘れて音を立てて走り出した。不審に思った音が教室からのぞいていたことにも気づかずに。
「ぼくは、、すずみや、せ、な。」
「せなね。よろしく。」
初めて会った時も太陽みたいに笑う子だった。思えばあの時恋に落ちたのかもしれない。よく6年生ぐらいになると男子と女子の関係が変わると言われているが、僕らは変わらず一緒に登下校していた。そんな中で僕が音を意識し始めたのは6年生の夏休み前だった。
「おとちゃんばっか、せなくんと帰ってずるいよ。私も一緒に帰りたい。」
「なんで?」
「それは、せなくんのことが大好きだから。」
「そう。でも私の方がもっと小さい時から瀬名のこと大好きだったよ。この気持ちは誰にも負けない。」
僕はこれを聞いてひどく赤面した。かわいいなって思っていた幼なじみがこんなことを言ってくれるとは誰も思わないだろう。でも当時の僕にはこの言葉を聞いて、教室の中に飛び込んで行く勇気はなく廊下で隠れて聞いていることしかできなかった。それでも僕には次の言葉の方が衝撃だった。
「でもね私椿ヶ丘を受験しようって思ってるんだ。」
「そこって隣県なんじゃないの?」
「…そう。」
え、神崎には行かないの。僕と離れないって約束してくれていたじゃん。音と話していたその子も同じ疑問を持ったようだった。
瀬名の目には大きな涙が溜まっていた。ついさっき自分の恋心を自覚した瀬名にはもう耐えきれなかった。
「神崎中には絶対に行かないの?」
「…ううん。迷ってる。」
その言葉は瀬名の耳にはもはや届いていなかった。廊下からこっそり聞いていたことも忘れて音を立てて走り出した。不審に思った音が教室からのぞいていたことにも気づかずに。
