では、ここで べらの仲間を紹介します。
スカンクのマリンが加わるまで、べらのうちのオットセイのトット、白クマのクマハチ、ライオンのモッヒが住んでいました。
それに、てんとう虫のおしんがいます。おしんは小さいのでどこに住んでいるのかはわかりませんが、べらにずうっとよりそっていて、困ったことが起きると、すっと現れます。
トット、クマハチ、ライオンの3人がベラの家にやって来たのは、2年前の雨の日でした。べらがこの家に引っこしてきて、すぐのことです。引っこしのダンボールをようやく片付けて、ソファに座ったら、部屋がさみしく見えました。そしたら、雨がふってきました。
雨の日は暗くてものかなしいしいです。
だれかと話したいなと思っても、だれもいません。いつもおしんが近くにいますが、てんとう虫なので、冬と夜と寒い日は、眠っているのでだめなのです。
べらは青いかさをさして外に出て、町まで行きました。して、ミッション通りのトリフトショップ、つまり中古品を売っている店のバスケットの中に、さんにんを見つけました。家に連れて帰って、お風呂(ふろ)にいれてきれいにして、こわれたところを直してあげると、動物が話し始めました。
では、トットの話からです。
「ようこそ、アシカさん」
べらがあいさつをした時、
「最初っからそうくるもんね。ぼく、アシカじゃない。オットセイだ」
と彼がおこったように言いました。
「どうちがうの?」
「足を見てよ。オットセイの足のほうが、アシカより長くてきれいなんだ」
トットはプライドを傷つけられたようでした。
「ごめんなさいね」
「しろうとには見分けがつかないから、しかたがないよ」
トットがやさしくなりました。
オットセイの本名は「オットット」ですが、略して「トット」です。日本には有名なトットちゃんがいますけれど、こちらはトットはオットセイです。
このトットにはひとつ問題があります。ひとつというか、さい大の問題は、このトットはうまく泳げないのです。だからいつもうきぶくろをもっています。
泳げないオットセイが世の中にいるはずがないって?
そんなことを言う人がいたら、べらならこう言うでしょう。
You don’t know anything!
あなたは何も知らないのね。
飛べない鳥がいるように、泳げないオットセイだっているのです。
世の中には、いろんな人がたくさんいるのです。
「うきぶくろになんてもっていて、おかしいだろ。みんなみたいに、笑っていいよ」
「おかしくなんかないわ。人とちがうのって、いいことじゃない?」
べらがグーのサインを出しました。
「それが個性だっていうのかい。ぼくはそういうのはいらないんだ。ふつうがいいんだ。なんでも、みんなと同じがいい」
「ふつうはつまらないわよ。いいの?」
「ふくとかヘアなら、べらちゃんみたいに、人とちがうのがいいけど、オットセイがおよげるのは、ふつうのことなんだよ」
「じゃ、およぎのれんしゅうするしかないないわね。やってる?」
「これから、やることにする」
「そうだわ。およげないのなら、立って歩くれんしゅうをすればいいんだわ」
「べらちゃん、そっちのほうがもっとむずかしいんだよ。ぼく、足が短くて、からだが大きいんだから」
「あっ、そうかぁ。うちのバスタブ(おふろ)でれんしゅうすればいいわ」
べらは人はいいけれど、時々天ねんなのです。
「わかった。れんしゅうする」
トットがべらの家に住むことになって、ふたりはハイタッチをしましたが、トットの手は前足なので強すぎて、べらがすっ飛んで、どしんとしりもちをつきました。
「ああ、ごめん。べらちゃんがにんげんだって、わすれてた」
それから、トットは、時々バスタブでおよぐ練習をするようになりました。
トットは、いつか、いつくもの波に乗り、すいすいと泳いで、また波に乗り、べらが話してくれた日本という国に行ってみたいと思っているのです。
スカンクのマリンが加わるまで、べらのうちのオットセイのトット、白クマのクマハチ、ライオンのモッヒが住んでいました。
それに、てんとう虫のおしんがいます。おしんは小さいのでどこに住んでいるのかはわかりませんが、べらにずうっとよりそっていて、困ったことが起きると、すっと現れます。
トット、クマハチ、ライオンの3人がベラの家にやって来たのは、2年前の雨の日でした。べらがこの家に引っこしてきて、すぐのことです。引っこしのダンボールをようやく片付けて、ソファに座ったら、部屋がさみしく見えました。そしたら、雨がふってきました。
雨の日は暗くてものかなしいしいです。
だれかと話したいなと思っても、だれもいません。いつもおしんが近くにいますが、てんとう虫なので、冬と夜と寒い日は、眠っているのでだめなのです。
べらは青いかさをさして外に出て、町まで行きました。して、ミッション通りのトリフトショップ、つまり中古品を売っている店のバスケットの中に、さんにんを見つけました。家に連れて帰って、お風呂(ふろ)にいれてきれいにして、こわれたところを直してあげると、動物が話し始めました。
では、トットの話からです。
「ようこそ、アシカさん」
べらがあいさつをした時、
「最初っからそうくるもんね。ぼく、アシカじゃない。オットセイだ」
と彼がおこったように言いました。
「どうちがうの?」
「足を見てよ。オットセイの足のほうが、アシカより長くてきれいなんだ」
トットはプライドを傷つけられたようでした。
「ごめんなさいね」
「しろうとには見分けがつかないから、しかたがないよ」
トットがやさしくなりました。
オットセイの本名は「オットット」ですが、略して「トット」です。日本には有名なトットちゃんがいますけれど、こちらはトットはオットセイです。
このトットにはひとつ問題があります。ひとつというか、さい大の問題は、このトットはうまく泳げないのです。だからいつもうきぶくろをもっています。
泳げないオットセイが世の中にいるはずがないって?
そんなことを言う人がいたら、べらならこう言うでしょう。
You don’t know anything!
あなたは何も知らないのね。
飛べない鳥がいるように、泳げないオットセイだっているのです。
世の中には、いろんな人がたくさんいるのです。
「うきぶくろになんてもっていて、おかしいだろ。みんなみたいに、笑っていいよ」
「おかしくなんかないわ。人とちがうのって、いいことじゃない?」
べらがグーのサインを出しました。
「それが個性だっていうのかい。ぼくはそういうのはいらないんだ。ふつうがいいんだ。なんでも、みんなと同じがいい」
「ふつうはつまらないわよ。いいの?」
「ふくとかヘアなら、べらちゃんみたいに、人とちがうのがいいけど、オットセイがおよげるのは、ふつうのことなんだよ」
「じゃ、およぎのれんしゅうするしかないないわね。やってる?」
「これから、やることにする」
「そうだわ。およげないのなら、立って歩くれんしゅうをすればいいんだわ」
「べらちゃん、そっちのほうがもっとむずかしいんだよ。ぼく、足が短くて、からだが大きいんだから」
「あっ、そうかぁ。うちのバスタブ(おふろ)でれんしゅうすればいいわ」
べらは人はいいけれど、時々天ねんなのです。
「わかった。れんしゅうする」
トットがべらの家に住むことになって、ふたりはハイタッチをしましたが、トットの手は前足なので強すぎて、べらがすっ飛んで、どしんとしりもちをつきました。
「ああ、ごめん。べらちゃんがにんげんだって、わすれてた」
それから、トットは、時々バスタブでおよぐ練習をするようになりました。
トットは、いつか、いつくもの波に乗り、すいすいと泳いで、また波に乗り、べらが話してくれた日本という国に行ってみたいと思っているのです。

