町に行っていたみんなが元気に帰ってきたようです。
「かえってきたーっ」
ゴーちゃんがそう叫んで、げんかんへ飛んで行きました。
外からうちのだれかが帰ってきた時って、なぜかとてもうれしいですよね。
うちの中が急ににぎやかになりました。
クリスマスを楽しんだみんなには、何やら秘密があるようです。
べらがやってくると、トット、クマハチ、モッヒがまわりをとりかこみました。
「べらちゃん、ユニオン・スクエアには大きなツリーがあったよ」
「スケートリンクがあって、クマハチがすべったんだぜ」
「モッヒのリクエストで、チャイナタウンにも、行きました」
今日の出来事をあれこれ説明している間に、マリンが後ろをそっと通り抜けて、何かを運んでいきました。
おやっ。
これは何かある。あやしいぞ。
ゴーちゃんが、そろりと後をついていきました。
マリンが、戸だなに何かをかくそうとしています。
「何をかくそうとしているだい」
「きやっ。おどろかさないでね、シャワーがでちゃうとこまりまちゅから」
「ごめん。そういうつもりじゃなかったよ」
「だいじょうぶでちた」
「人には見せられないものをかったのかい」
「悪いものなんか、かってないでちゅ。でも、べらちゃんには秘密でちゅよ」
マリンが箱をあけて、中を見せました。
それはべらちゃんへのクリスマスプレゼントのかわいいオルゴールです。
スケートをはいた子供たちがクリスマスの音楽にのって、すべります。
「たまには、いいことをするんだな」
「べらちゃんはきっと気にいりまちゅよね」
「そんなの、気にいるに決まっているだろ。かしてみろ。ちゃんとかくしてやるから。ぼく、上のほうまでとべるんだから」
「ゴーストはいいでちゅ。いろんな所へ行けて」
ゴーちゃんがマリンをじろりと見ました。
「生きているほうが、もっといいよ」
ああ、そうでちゅね、とマリンは思いました。
べらのベットの横には、バラがついた木箱のオルゴールがあって、それをきいているのをゴーちゃんも知っています。
だから、オルゴール大好きなべらちゃんが、このプレゼントを見たら、うれしくなって、きゃっと飛びあがって、泣いちゃうかもしれません。
みんなもそんなことを想像して、自分たちのほうがうれしくなっているのです。
「マリン、それはなに?」
ゴ―ちゃんは、マリンが大事そうに握りしめているものを指さしました。
「これはフォーチュンクッキーといって、未来が書いてある小さな紙が、クッキーの中にはいっているんでちゅ」
「そんなこと、知っているよ。マリンは知らなかったのか」
「チャイナタウンの小路にこれを作っているところがあって、無料でもらえまちゅ」
ふうんとゴーちゃんがうでをくみました。ゴーちゃんはフォーチュンクッキーは中華料理を食べるともらえると思っていたのです。
「ぼくは田舎者だし、ずうっとひとりで住んでいて、スカンク学校にも行けなかったから、知らないことが多いんでちゅ」
「そんなことないよ。マリンはとても頭がいいとぼくは思っているんだ」
「ほんとでちゅか」
「しんじないのか」
「しんじるけど、今までそんなこと言われたことないから、おどろいちゃたでちゅ。うれしいでちゅ。これ、お礼でちゅ」
マリンがふたつのうちのひとつのフォーチュンクッキーをくれました。
「いいの?」
「うん。ひとつはお母さんにとっておくけど、ぼくの分はあげまちゅ」
「ありがとう」
ゴ―ちゃんがクッキーをわって中から紙を取り出すと、それには
「さがしものがみつかる」と書いてありました。
ゴ―ちゃんが、さいこうにうれしそうな顔をしました。
「マリンはずうっとママとはなれてくらしているんだろ。さみしくないのかい」
「ううん、さみしくない」
とマリンが首をふりました。
「さみしい時もあったけど、生きていくためには仕方がなかったし、今はべらちゃんのうちで、みんなといっしょにくらして、ぼく、ものすごくハッピーなんでちゅ」
「そうか。それは、よかったじゃないか」
とゴ―ちゃんが言いました。どっちが年上なんでしょうね。
リビングでは、トット、クマハチ、モッヒがべらに、あれを見た、これを見たとエキサイトに話しています。ダウンタウンって、ふしぎなエネルギーをくれますよね。
「べらちゃん、これを見てくれ」
モッヒが、1枚のチラシを見せました。
「Happy Family Contest」
「ハッピー・ファミリー・コンテスト」と書いてあります。
「ぼくたち、ハッピー・ファミリーだから、ぴったりだ」
とトットはきげんがよいです。
「ぼくたちはきっと優勝します」
とクマハチです。
「このコンテストに出ていい?」
みんなの目がべらを見つめています。
「何のコンテスト?」
「かぞくそろってやることなら、何でもいいんだよ。うちにはラッパーのモッヒがいるから、ぼくたちは歌でいこうと話しあったんです」
とクマハチです。
「みんなが出たいのから、わたしはオッケーよ」
わーい、とみんなが手を叩きました。
「コンテストに優勝したら飛行機のきっぷとか、もえちゃうんだぜ」
とモッヒです。
「そしたら、みんなでどこへ行こうか。ぼく、アラスカがいいです」
とクマハチです。彼はシロクマなので、寒いところに行きたいのです。
「ぼくはアフリカがいい」とモッヒ、「ぼくは、ハワイだ」とトットです。
その時、「タイヘンでちゅ」とマリンがかけてきました。
「ゴーちゃんのママはにんげんで、ちきゅうで生きているでちゅ。べらちゃんがママを探してくれるんでちゅ」
「なんのことだい。ゴーちゃんのママを、べらちゃんがさがすということかい」
とモッヒです。
みんながまた、べらを注目しました。
「そうなのよ。さっきから、それをつたえようとしていたのよ。だから、みなさん、ゴーちゃんママさがしのアイデアと協力をおねがいしますね」
「かえってきたーっ」
ゴーちゃんがそう叫んで、げんかんへ飛んで行きました。
外からうちのだれかが帰ってきた時って、なぜかとてもうれしいですよね。
うちの中が急ににぎやかになりました。
クリスマスを楽しんだみんなには、何やら秘密があるようです。
べらがやってくると、トット、クマハチ、モッヒがまわりをとりかこみました。
「べらちゃん、ユニオン・スクエアには大きなツリーがあったよ」
「スケートリンクがあって、クマハチがすべったんだぜ」
「モッヒのリクエストで、チャイナタウンにも、行きました」
今日の出来事をあれこれ説明している間に、マリンが後ろをそっと通り抜けて、何かを運んでいきました。
おやっ。
これは何かある。あやしいぞ。
ゴーちゃんが、そろりと後をついていきました。
マリンが、戸だなに何かをかくそうとしています。
「何をかくそうとしているだい」
「きやっ。おどろかさないでね、シャワーがでちゃうとこまりまちゅから」
「ごめん。そういうつもりじゃなかったよ」
「だいじょうぶでちた」
「人には見せられないものをかったのかい」
「悪いものなんか、かってないでちゅ。でも、べらちゃんには秘密でちゅよ」
マリンが箱をあけて、中を見せました。
それはべらちゃんへのクリスマスプレゼントのかわいいオルゴールです。
スケートをはいた子供たちがクリスマスの音楽にのって、すべります。
「たまには、いいことをするんだな」
「べらちゃんはきっと気にいりまちゅよね」
「そんなの、気にいるに決まっているだろ。かしてみろ。ちゃんとかくしてやるから。ぼく、上のほうまでとべるんだから」
「ゴーストはいいでちゅ。いろんな所へ行けて」
ゴーちゃんがマリンをじろりと見ました。
「生きているほうが、もっといいよ」
ああ、そうでちゅね、とマリンは思いました。
べらのベットの横には、バラがついた木箱のオルゴールがあって、それをきいているのをゴーちゃんも知っています。
だから、オルゴール大好きなべらちゃんが、このプレゼントを見たら、うれしくなって、きゃっと飛びあがって、泣いちゃうかもしれません。
みんなもそんなことを想像して、自分たちのほうがうれしくなっているのです。
「マリン、それはなに?」
ゴ―ちゃんは、マリンが大事そうに握りしめているものを指さしました。
「これはフォーチュンクッキーといって、未来が書いてある小さな紙が、クッキーの中にはいっているんでちゅ」
「そんなこと、知っているよ。マリンは知らなかったのか」
「チャイナタウンの小路にこれを作っているところがあって、無料でもらえまちゅ」
ふうんとゴーちゃんがうでをくみました。ゴーちゃんはフォーチュンクッキーは中華料理を食べるともらえると思っていたのです。
「ぼくは田舎者だし、ずうっとひとりで住んでいて、スカンク学校にも行けなかったから、知らないことが多いんでちゅ」
「そんなことないよ。マリンはとても頭がいいとぼくは思っているんだ」
「ほんとでちゅか」
「しんじないのか」
「しんじるけど、今までそんなこと言われたことないから、おどろいちゃたでちゅ。うれしいでちゅ。これ、お礼でちゅ」
マリンがふたつのうちのひとつのフォーチュンクッキーをくれました。
「いいの?」
「うん。ひとつはお母さんにとっておくけど、ぼくの分はあげまちゅ」
「ありがとう」
ゴ―ちゃんがクッキーをわって中から紙を取り出すと、それには
「さがしものがみつかる」と書いてありました。
ゴ―ちゃんが、さいこうにうれしそうな顔をしました。
「マリンはずうっとママとはなれてくらしているんだろ。さみしくないのかい」
「ううん、さみしくない」
とマリンが首をふりました。
「さみしい時もあったけど、生きていくためには仕方がなかったし、今はべらちゃんのうちで、みんなといっしょにくらして、ぼく、ものすごくハッピーなんでちゅ」
「そうか。それは、よかったじゃないか」
とゴ―ちゃんが言いました。どっちが年上なんでしょうね。
リビングでは、トット、クマハチ、モッヒがべらに、あれを見た、これを見たとエキサイトに話しています。ダウンタウンって、ふしぎなエネルギーをくれますよね。
「べらちゃん、これを見てくれ」
モッヒが、1枚のチラシを見せました。
「Happy Family Contest」
「ハッピー・ファミリー・コンテスト」と書いてあります。
「ぼくたち、ハッピー・ファミリーだから、ぴったりだ」
とトットはきげんがよいです。
「ぼくたちはきっと優勝します」
とクマハチです。
「このコンテストに出ていい?」
みんなの目がべらを見つめています。
「何のコンテスト?」
「かぞくそろってやることなら、何でもいいんだよ。うちにはラッパーのモッヒがいるから、ぼくたちは歌でいこうと話しあったんです」
とクマハチです。
「みんなが出たいのから、わたしはオッケーよ」
わーい、とみんなが手を叩きました。
「コンテストに優勝したら飛行機のきっぷとか、もえちゃうんだぜ」
とモッヒです。
「そしたら、みんなでどこへ行こうか。ぼく、アラスカがいいです」
とクマハチです。彼はシロクマなので、寒いところに行きたいのです。
「ぼくはアフリカがいい」とモッヒ、「ぼくは、ハワイだ」とトットです。
その時、「タイヘンでちゅ」とマリンがかけてきました。
「ゴーちゃんのママはにんげんで、ちきゅうで生きているでちゅ。べらちゃんがママを探してくれるんでちゅ」
「なんのことだい。ゴーちゃんのママを、べらちゃんがさがすということかい」
とモッヒです。
みんながまた、べらを注目しました。
「そうなのよ。さっきから、それをつたえようとしていたのよ。だから、みなさん、ゴーちゃんママさがしのアイデアと協力をおねがいしますね」

