冷血プリンスの最上溺愛~幼なじみの卒業~

少し柊くんから離れようとすると。


肩に回った手がグイっと柊くんの方に引き寄せた。



へ……。


驚いて柊くんを見上げると。



その瞳は少し上を見上げていて。


「柊、くん…?」



恐る恐るそう声を掛けると、我に返ったようにゆっくり私を離した。



「ごめん」


「ううん!帰ろう!」



笑顔でそう言うと、少し表情が緩くなったように見えた。


何だか、あんまり最近笑ってなかったし…



「あっ、そうだ!駅前に新しい……」


スマホに気を取られて気づかなかった。



彼のブルーの瞳が二階にある人影を映していたことを。