【薄明の蝶は、あの桜を知らない】

何故なら同じ時間でもっと多い量のタスクをクリアしないといけないのだから。

「そうなの。大変ね」

「ホントですよ。そろそろ四葉も手伝いに行きますのでゆっくりなさっててください」

そう言って四葉が立ち去ろうとしたその時。蝶花が口を開いた。

「手伝うわ」

「はい?本気ですか?」

蝶花はニッコリと微笑んでこういった。

「本気よ。だって暇だもの」

だが、その願いは一瞬で打ち砕かれる。

「......いえ、駄目です」

「どうして?」

「蝶花様を働かせたら私が花佳様に殺されます」

ごもっとも、花佳は蝶花の外出を禁止している張本人であり、蝶花全肯定人間である。

「その時は私が無理を言ったって伝えていいわよ」

「......分かりましたよ」

やった、と蝶花は喜び、頼まれて外にある倉庫へ鍋を取りに行った。