「しょっちゅう声かけられてるんだって?客の男たちに」
家に戻った後。胸に渦巻くモヤモヤが、つい口から飛び出してしまった。
「なに?」
「店の主人が言ってた。ひっきりなしだって」
「別に。そんな事ない」
キッチンへ向かう彼女の前に回り込む。
「ふわふわしすぎなんだ。隙があるように見えるだろ」
「……」
「口説いてくる奴には露骨に冷たくしろよ。ただでさえ君は目立つんだから」
「髪の色が違うから?」
珍しくムッとした表情のハルが俺を見上げる。
可愛らしくてついからかいたくなるものの、意地で仏頂面を貫く。
「ま、……そうだな。そんなとこ」
本当の理由はそれだけではないが、有耶無耶にしておいた。
「とにかく。何か言われても無視しろよ。君なんかすぐに騙される」
「あなたも前に言ってたものね?私を騙すのなんて簡単だって」
「なっ……!あの時とは事情が」
違うだろ、と続けようとした唇が背伸びした彼女に塞がれた。
指先ひとつ動かせぬまま。らしからぬ大胆な行動に面食らう。
「私ね。あなたが思ってるより、あなたの事が好きよ。これから先もずっと」
落ち着いた声と。俺の頬に添う柔らかな手。
「そうやって子どもみたいにヤキモチ焼くところも。全部全部好き」
一度離れた唇が、もう一度重なって。
「上手に伝えるのって難しい。話すのはあんまり得意じゃないから」
君は眉を下げ、困った顔で笑う。
そのまま離れかけた体を捕まえた。
「……伝わってるよ。充分」
ささくれていた気持ちはすっかり凪いで。
機嫌直った?と笑う君に
「怒ってない。最初から」
今度は俺から、キスをした。
家に戻った後。胸に渦巻くモヤモヤが、つい口から飛び出してしまった。
「なに?」
「店の主人が言ってた。ひっきりなしだって」
「別に。そんな事ない」
キッチンへ向かう彼女の前に回り込む。
「ふわふわしすぎなんだ。隙があるように見えるだろ」
「……」
「口説いてくる奴には露骨に冷たくしろよ。ただでさえ君は目立つんだから」
「髪の色が違うから?」
珍しくムッとした表情のハルが俺を見上げる。
可愛らしくてついからかいたくなるものの、意地で仏頂面を貫く。
「ま、……そうだな。そんなとこ」
本当の理由はそれだけではないが、有耶無耶にしておいた。
「とにかく。何か言われても無視しろよ。君なんかすぐに騙される」
「あなたも前に言ってたものね?私を騙すのなんて簡単だって」
「なっ……!あの時とは事情が」
違うだろ、と続けようとした唇が背伸びした彼女に塞がれた。
指先ひとつ動かせぬまま。らしからぬ大胆な行動に面食らう。
「私ね。あなたが思ってるより、あなたの事が好きよ。これから先もずっと」
落ち着いた声と。俺の頬に添う柔らかな手。
「そうやって子どもみたいにヤキモチ焼くところも。全部全部好き」
一度離れた唇が、もう一度重なって。
「上手に伝えるのって難しい。話すのはあんまり得意じゃないから」
君は眉を下げ、困った顔で笑う。
そのまま離れかけた体を捕まえた。
「……伝わってるよ。充分」
ささくれていた気持ちはすっかり凪いで。
機嫌直った?と笑う君に
「怒ってない。最初から」
今度は俺から、キスをした。
