「ん……」
瞼の裏に光が透ける。いつの間に眠ったんだろう。
腕の中にハルがいない事に気付き、がばっと体を起こす。
「あ。おはよう」
もうすっかり衣服を身につけた彼女は振り返って微笑んだ。ベッドの端に座りタイツを履いている。
「あぁ」
胸に穴が空いたような淋しさを覚え、つい反応が鈍くなる。着けっぱなしだった腕時計を確認するとまだ早朝だった。
「教会に行ってみる。皆心配してると思うから」
靴を履こうとしている背中を、後ろから捕まえた。
「ハル」
裸の胸に髪が当たってこそばゆい。
「戻ってこいよ。今夜もここに」
「……」
「修道院を出てさ。一緒に暮らそう?」
駄々をこねる子どもみたいだ。どこまで本気なのか自分でもわからない。
帰したくないと思った。この夜を終わらせるのが惜しかった。
「……すぐには返事できないわ。教会があんな事になってしまったし」
俺の腕の中で、彼女は全く正しい答えを口にする。
「そう、だよな。ごめん」
彼女がこちらに向き直り、真正面から見つめ合った。
「昨日の夜ね」
ぎ、とまたベッドが安っぽい音をたてる。
「今まで生きてきた中で、一番幸せだった。」
ふわん、と花が開くような笑顔。眩しいくらいの素直さに泣きたくなる。
「……やめろよ。離してやれなくなる」
肩を引き寄せ、キスをした。
「イーヴァン」
「ん?」
「助けてくれて……ありがとう。」
瞼の裏に光が透ける。いつの間に眠ったんだろう。
腕の中にハルがいない事に気付き、がばっと体を起こす。
「あ。おはよう」
もうすっかり衣服を身につけた彼女は振り返って微笑んだ。ベッドの端に座りタイツを履いている。
「あぁ」
胸に穴が空いたような淋しさを覚え、つい反応が鈍くなる。着けっぱなしだった腕時計を確認するとまだ早朝だった。
「教会に行ってみる。皆心配してると思うから」
靴を履こうとしている背中を、後ろから捕まえた。
「ハル」
裸の胸に髪が当たってこそばゆい。
「戻ってこいよ。今夜もここに」
「……」
「修道院を出てさ。一緒に暮らそう?」
駄々をこねる子どもみたいだ。どこまで本気なのか自分でもわからない。
帰したくないと思った。この夜を終わらせるのが惜しかった。
「……すぐには返事できないわ。教会があんな事になってしまったし」
俺の腕の中で、彼女は全く正しい答えを口にする。
「そう、だよな。ごめん」
彼女がこちらに向き直り、真正面から見つめ合った。
「昨日の夜ね」
ぎ、とまたベッドが安っぽい音をたてる。
「今まで生きてきた中で、一番幸せだった。」
ふわん、と花が開くような笑顔。眩しいくらいの素直さに泣きたくなる。
「……やめろよ。離してやれなくなる」
肩を引き寄せ、キスをした。
「イーヴァン」
「ん?」
「助けてくれて……ありがとう。」
