「えぇ。教会の者は全員無事です」
顔を上げると、白い服を着た初老の女性が警察官と話しているのが目に入った。
「そうです、シスター達も。ですがお客様が何名か撃たれ、聖堂のろうそくが倒れて火がついて。犯人の男は最後に自分を……」
修道院長なのだろうか。震えた声でそう言いながら口元を手で覆っている。
後ろに控える大勢のシスター達は皆抱き合って泣いていたが、修道服を着ていない人物はいない。
── 『全員無事』、
今そう言ったよな?
「……」
ほっとしてその場に座り込みそうになった。
そうだ。大体、いつもまだ店で働いてる時間じゃないか。
気付いた途端に気が緩む。
「バカだな。なに焦ってんだ」
喧噪の場から抜け出そうと、一人踵を返した時。
「ま……待って、ハルは!?ハルがいない!!」
一人のシスターがそう叫んだ。
顔を上げると、白い服を着た初老の女性が警察官と話しているのが目に入った。
「そうです、シスター達も。ですがお客様が何名か撃たれ、聖堂のろうそくが倒れて火がついて。犯人の男は最後に自分を……」
修道院長なのだろうか。震えた声でそう言いながら口元を手で覆っている。
後ろに控える大勢のシスター達は皆抱き合って泣いていたが、修道服を着ていない人物はいない。
── 『全員無事』、
今そう言ったよな?
「……」
ほっとしてその場に座り込みそうになった。
そうだ。大体、いつもまだ店で働いてる時間じゃないか。
気付いた途端に気が緩む。
「バカだな。なに焦ってんだ」
喧噪の場から抜け出そうと、一人踵を返した時。
「ま……待って、ハルは!?ハルがいない!!」
一人のシスターがそう叫んだ。
