きみが春なら

「……んだ、これ……」

現場に到着し言葉を失った。
いつか彼女を送ってきた教会が、轟々と音をたてる炎に包まれていた。夜空に立ち昇る火柱。舞い上がる火の粉がまるで流れ星のようだ。
周囲はたくさんの人で溢れ、泣いている者もいる。

「何があったんだ?」
「侵入者が機関銃を乱射したんだと。」

聞こえてきた噂は耳を疑うもので。

「私の隣に座っていた人が撃ち殺されたのよ!他にも撃たれた人がいるわ。神聖な式典の最中にこんな事になるなんて!!」

小太りの女が野次馬に向かってそうまくしたてていた。着ている服の右部分に血が付着している。


「……嘘だろ」


彼女は、
どこに?