◇ ◇ ◇ ◇
全ての運命を変えた『その日』。
夜に教会で大規模な集会があった。
手伝いをする為仕事を休んだ私は、朝からシスターの仲間たちと共に準備に追われていた。
いつもミサに参加してくれるたくさんの人々が聖堂に会し、牧師さんが聖書を読み上げる中、静かにお祈りを続けている。
とても厳かな雰囲気だった。
最後列から見守り、途中でそっとその場を離れた。最後に参加者の皆さんにお配りするお菓子のお土産を準備する為だ。
キッチンへ続く廊下の角を折れた時、後ろを誰かが通過する気配がした。
「あら?」
オレンジ色のジャンパーを着た背中。男の人のようだった。繰り返し何かを呟きながら聖堂へ向かっている。
……途中から参加される方かしら?
声をかけようか迷いつつ、時間に追われている事を思い出しそのまま足を早めた。
キッチンは、さっき皆で焼いたクッキーの甘い香りでいっぱいだ。オーブンから取り出したそれをテーブルの上に広げて冷ます。
後は個別に分けてラッピングをするだけだ。一人で黙々と手を動かしていた時。
「っ、」
突然、背後に響いたのは
この世で一番苦手な音だった。
全ての運命を変えた『その日』。
夜に教会で大規模な集会があった。
手伝いをする為仕事を休んだ私は、朝からシスターの仲間たちと共に準備に追われていた。
いつもミサに参加してくれるたくさんの人々が聖堂に会し、牧師さんが聖書を読み上げる中、静かにお祈りを続けている。
とても厳かな雰囲気だった。
最後列から見守り、途中でそっとその場を離れた。最後に参加者の皆さんにお配りするお菓子のお土産を準備する為だ。
キッチンへ続く廊下の角を折れた時、後ろを誰かが通過する気配がした。
「あら?」
オレンジ色のジャンパーを着た背中。男の人のようだった。繰り返し何かを呟きながら聖堂へ向かっている。
……途中から参加される方かしら?
声をかけようか迷いつつ、時間に追われている事を思い出しそのまま足を早めた。
キッチンは、さっき皆で焼いたクッキーの甘い香りでいっぱいだ。オーブンから取り出したそれをテーブルの上に広げて冷ます。
後は個別に分けてラッピングをするだけだ。一人で黙々と手を動かしていた時。
「っ、」
突然、背後に響いたのは
この世で一番苦手な音だった。
