やっぱり少し距離がある。
でも、私はめげなかった。
「でも、仲良くなれたら嬉しいです」
そう言うと、高野さんは一瞬だけ驚いた顔をした。
そしてすぐに視線を逸らす。
「……花音様は、変わっていらっしゃいますね」
「そうですか?」
私は首をかしげる。
「ええ。年齢なんて気になりますか?」
「はい!同い年くらいかなって思って……」
「そうですね……17なので花音様や要様と同い年になります」
同い年!一気に親近感が湧いた。
「そうなんですか!じゃあ……高野さんのこと名前で呼んでも?」
「え?名前でですか?」
「はい!紬ちゃん……はどうでしょう!?」
そう言った瞬間、高野さんが「ぶっ」と吹き出した。
肩を震わせながら口元を押さえている。
「し……失礼しました」
「ダメ……ですか?」
「いや、あの……ですから、使用人にそのような……」
「使用人とか関係ありません!常に一緒にいてくれるんですから紬ちゃんの方が呼びやすいんです!」
少し大きい声を出してしまい、高野さんも驚いている。
でも紬ちゃんって可愛い名前だなぁって思っていたから、そう呼びたかったんだよね。



