終わる世界で君と

「そういえば漢字はなんて書くの?名前って漢字も大事じゃんか」

「晴れるに夏」

「めっちゃ爽やか!これからの季節に合いそうだな」

私には、夏みたいなキラキラしているものは似合わない。
君の名前は冬がつくけど、明るくてキラキラしていて、人気のありそうな君は夏がとても似合いそう。

「ついた!ここ結構良いだろ」

そう言った目線の先には桜の花びらが地面いっぱいに敷き詰められている小さな公園だった。

「あんまおっきくなくて、静かだら好きなんだよな。晴夏こーゆーとこ好きそうだし良いかなと思って」

出会ったばかりの人の好みなんて、私には想像すらできない。
君はたくさんの人と関わってきているだろうからなんとなく感覚でわかるのだろうか。

実際、私はうるさいところは嫌いだし、広いところも落ち着かなくて好きじゃない。

「会ったばかりの人の好み当てれるなんてすごいね」

「だろ?じゃあこっち座って」


ベンチに座ると、風が暖かくて心地よい。
桜のピンクと、あの発表があった翌日とは思えないほどの綺麗な青空が春を感じさせる。