終わる世界で君と

学校までは歩いて15分くらい。
最後の曲がり角を曲がって校門の方を見ると、1人男の人が校門の先を覗くように立っていた。

なんで入らないんだろう。
この時間はいつも空いているはずなのに。

そんなことを考えながら校門の方まで近づいた。

でも見つかったらやだな。
話しかけられたらめんどくさいし。

そう思った時にはもう遅くて、その男の人の目線は私の方に向いていた。


「あ、うちの生徒だよね?人来てよかったー」


ほっと胸を撫で下ろした様子で言っていた。

どうしよう。
見つかってしまったなら、このまま引き返すわけにはいかない。
けど人としゃべらなければいけないのも嫌だ。

しかもこの男は身長も高くすらっとしていて、一言声を聞いただけでもわかるクラスの中心人物のような人。
私とは縁がないような真反対の人。

そんな人とは絶対に関わりたくない。


「校門開いてなくてさ、この時間いつも開いてるよな?それにほか誰も人来ないしよ」

「なんか知らない?もしかして今日学校休み?」


「何も知らない」



無視して面倒臭いことになっても嫌だから、仕方なく小さく答えた。