芹沢くんは攻略不能





芹沢くんは一言だけ話すと、また黙々と鉄板を拭き始めた。



さっきまであんなに賑やかだった教室が、今は少しだけ静かに感じる。



「あ、あの!芹沢くん!」



布巾を持ったまま隣にいる芹沢くんを見ると、手を止めてこちらを向いてくれた。



「なに。」



「ロングホームルーム中もそうだけど、今日もいろいろ教えてくれてありがとね!」


「別に。」



分かってはいたけどいつもと同じ、そっけない返事がかえってきた。