芹沢くんは攻略不能




☆☆☆


さっきまで途切れなかった注文の声が、ふっと止んだ。



「あれ?」



教室の入口を見ると、さっきまで続いていた列が少しだけ短くなっている。



「今のうちだな。」



芹沢くんがフライ返しを置いた。



「少し休めば。」



「え?」



「さっきから焼きっぱなしだろ。」



そう言われて初めて、自分の手が少し熱くなっていることに気づいた。