君に向かってまっすぐに。



静かで落ち着く、私のお気に入りの場所。


実を言うと、

散歩のたびにここに寄って、読書に集中しちゃうから、
いつの間にか帰らなきゃいけない時間になってる。


だから、町散策は順調に進んでいません。




今日は何を読もうかなぁ。




いつもみたいに、本棚を眺めてまわる。
この時間も好き。



あっ。

気になる本を見つけた。
でも棚の1番上にあって、当然背伸びしても届かない。


こういうときは階段っ!



本がある真下に移動させ、3段登って手を伸ばす。



「よいしょっ」
本を掴んだ瞬間、


"バキッ"
!?


足元で嫌な音が鳴って、視界がガクッと揺らいだ。


落ちるっ!

思いっきり目を瞑って衝撃に耐えようとした。



"バサッ"

本が落ちる音がして・・・



・・・



・・・・・・あれ?



痛く、ない?

想像してた衝撃がない代わりに、



「大丈夫?」



困惑の中、後ろの方から聞こえた声。