Sign &Attraction



過去の事なんか言ったって仕方ないのにね…


本当だったら今日は一緒に映画を観る予定だったのに…


何で…


「……っ、」


静かに涙が溢れた。





「美玲…?」


すぐに雄太は気付き心配そうに声をかけてくれる。


私はバッグからハンカチを取り出して涙を拭う。


「……雄太」


「…………」



「……お腹すいた。」


そう呟く私に雄太はふっと優しく笑い、「何か食べる?」と聞いてくれた。


「……うん…」


「何食べたい?」


「……洋食のお店に行きたい。」


「いいよ。」


こんな時まで雄太の優しさに甘える私は狡いと思う。