Sign &Attraction



「……誰?」


「何でもない。」


何でもない……!?;


何でもない人と夜を一緒に過ごすわけないじゃない…


だけど、雄太は真っ直ぐな視線を私に向ける。


…………


「……もういい。帰る…」


「話、まだ終わってないぜ…」


「気分悪いから帰る…」


すごく自己中な事を言ってるのは分かってる。


だけど、今はそれ以上にショックでちょっと1人で頭を冷やしたい。


「…分かった。」


雄太はそう言ってスーツの上着を脱ぐと私の手を握りゆっくりと歩き出す。


………私が「その香水の匂い嫌い」って言ったから。


「…………」


こんな時でも雄太は私を優先してくれて寄り添ってくれる。


仕事で疲れてるはずなのに…