「……その香水の匂い、嫌い。」
ポツリと呟き、肩に添えられた雄太の手をゆっくりと払い、クルッと雄太と向き合うように身体の向きを変えた。
ギュッ…
そして私は雄太の両手を強く握る。
「さっき一緒に居た人、誰…?」
可愛くない言い方だと思う。
多分、不安に嫉妬も入り混じってこんな言動をしたんだろうけど、こんな感情を経験するのも初めてで自分でもどうしていいのか分からない。
「あぁ、見てたのか…」
雄太は顔色を変える事もなくアッサリと答えた。
その返答にも私は拍子抜けして思わず言葉を失ってしまった。
雄太は普段すごく優しいけど、こういう所は本当にドライだと思う。
