「駅まで送ります。」
私がお水を飲み干したのを確認してから彼は優しく言い、「歩けます?」と続けた。
「ぇ、……」
送ります…?
「タクシーの方がいい?」
彼がジャケットのポケットからスマホを取り出す。
「ぁ、歩けます…」
お店の外に出ると少し肌寒い風が心地良い…
熱い身体が冷えていく。
「寒くない?」
そして隣に居る彼は色々と気にかけてくれる。
彼の問いかけに私がコクンと頷き、彼はゆっくりと歩き出す。
きっと歩く速度も合わせてくれてる…
クールな人だと思ってたけど、優しい…
もちろん口数はそんなに多くはないけど。
夜の街灯が優しく私達を照らす
しばらく沈黙が続いたけど、不思議なくらい全然気まずくなかった。
ドキドキ…
背が高く広い肩幅、スッと筋の通った鼻に全てを見透かすような切れ長の目
モテるんだろうな…
