真剣に練習に取り組む姿も男子生徒と話していて時折見せる笑顔も雄太の全てが私をドキドキさせる。
廊下ですれ違う度に嬉しくて毎日部活の時間が待ち遠しかった。
そんな私達の距離が少し縮まったのは雨が降る日のこと。
テスト期間で部活もなくいつもより早めに下校していると突然の夕立に遭遇し、慌てて屋根のあるベンチまで行くと既に雨宿りをしている人が居た。
ドキッ…
「お疲れ様。」
「…山咲」
私がペコリと軽く会釈をすると雄太は「今帰り?」と聞きながらベンチに私が座るスペースを確保してくれて手で軽くベンチの汚れを払ってくれた。
ほら、こういうところ。
口数は少なくても優しいところがすごく伝わってくる。
