そんなコンなで毎日修行中!

 扉の閉まる音を確認すると、はぁーと大きなため息をつく。


「なんでお母さん、わたしのことは全然信用してくれないんだろ」

「それは、完全に日頃の行いのせいだろうな」

「え、ヒドっ」

 わたしがほっぺたを膨らますと、和真がイシシッと笑う。


 しばらく笑っていた和真が、ふっと真剣な表情に戻ると、わたしのことをじっと見つめてくる。


「李胡、ありがとな。俺のこと、元に戻してくれて」

「ち、ちょっとやめてよ。急にそういう真面目なヤツ」

「李胡の声、ずーっと聞こえてた。キツネの姿にされてる間、意味はわからなかったけど、李胡の声を聞くと、すげー安心できた」

「うん……そっか」

 アツくなった顔を隠すようにして、布団を目の下まで引っ張りあげる。


「それにしても、アイツらもそうだったとはなー。それに……白壁先生も」

 話題を変えると、和真はベッド脇に置かれた折りたたみイスに、どさりと腰をおろす。


「やっぱりびっくりしたよね。もう……友だちではいられない?」

「なんでそうなるんだよ。さっき俺、『なんにも変わらない』って言ったよな? それに、これでも李胡とずーっと普通に友だちやってきたつもりなんだけど」

 和真が、ちょっとだけムッとしたように言う。


「うん。そうだよね。よかった」

「別に、アイツらが人間だろうが、そうじゃなかろうが、俺は変わらない。けど……」

 和真が、言葉をにごして目線をさまよわせる。