そんなコンなで毎日修行中!

「……あのさ、康哉」

 わたしが康哉に声をかけると、康哉がわたしの方を見る。


「なに?」

 わたしがなにを言おうとしているのか気づいているかのように、康哉がわたしの目をじっと見つめてくる。


 康哉の目力に耐え切れず、思わず目をそらしそうになったけど、必死に耐える。


 だって、今言わなきゃ、きっと一生言えないと思うから。


「今回のことで、よくわかったよ。今のままじゃ、やっぱりダメだって。二度とこんなことが起こらないようにするためにも、わたしは、人間も妖狐も、みんなが仲よく暮らせる世の中をどうしても作りたい。そのために……わたしも、長を目指す」

「だから? 半人前の半妖の君がなにを言ったって、なにも変えられないよ」


 そうかもだけど……。


「なにも言わなきゃ、なにも変えられない。だから、わたしは言い続ける」

 わたしがきっぱりと言い切ると、康哉が口元に一瞬だけ笑みを浮かべた。


「あっそ。やれるもんなら、やってみれば?」


「そ、そういえば、キツネたちは⁉」


 慌てて小屋の方へ駆け寄って確認すると、みんな意識を失って倒れているだけみたい。


 よかった。手遅れにならなく、て……。


 そのまま目の前が真っ白になって――そこでわたしの意識は途絶えた。