君は僕の中にいない

彼の席の隣にはマルベリーが供えられていた。甘い匂いだけが、教室に残っていた。それ以外に特別なものはなかった。強いて言うなら、窓際の彼はどこか満ち足りた顔で窓の外を見ていた。