何度でも君と忘れられない恋をする

「うん!いっておいで」


正直シャツにまで染みてベタベタしていて気持ちが悪かったから、お言葉に甘えてトイレに向かうことにした。

水で濡らしたことにより、着ていたブルーチェックのワイシャツが濃い青色に変わった。

ベタベタさはなくなったけど、これは一度帰った方がよさそうだ。


「あ、おかえり。あはは、すごいことになってるねー」


戻った頃には床はピカピカに拭かれていて、空だった立花のグラスにはオレンジジュースが入れられていた。


「ありがとう拭いてくれて」

「いえいえ。それに元々はさっきの女子高校生がこぼしちゃったやつなんだって?本当にごめんねって言って戻っていったよ」


立花が持ってくれていた空のグラスを受け取り、僕たちの部屋に向かって歩き出す。


「あれ、藍原くんは入れなくていいの?」

「うん。もう帰ろうかなって。服もこんなになっちゃったし、僕がいてもいなくても変わらないだろうし」


扉に手をかけたところで、反対側の腕を引かれた。


「そんなことないよ。さっきも言ったけど、私は藍原くんが来てくれて嬉しかったよ。こういう場所は苦手で、自然に誰かを庇える優しい人ってことも知れたし、私も来てよかった」