何度でも君と忘れられない恋をする

「飲み物取りに行ってくる」


空になったコップを持って伊倉にそう告げると、さっさと部屋を出る。

このまま外で時間を潰してから戻ろうかな。

本当は今すぐにでも帰りたいけど、まだお金を払っていないし来たばかりだから空気を悪くするのも気が引ける。

こうやって気を遣うことですら面倒くさいから、クラスの集まりは避けていたというのに…。


「きゃ…っ」


前をよく見ていなかったから、角を曲がってきた女子高校生に気づかず思いっきりぶつかってしまう。

その拍子に、彼女が持っていたメロンソーダが僕の胸元にかかる。


「わー!ごめんごめん!大丈夫?」


女子高校生が慌ててハンカチで胸元を拭いてくれるが、メロンソーダのシミが広がっていくだけで無意味だった。


「大丈夫です。洗えば落ちると思うので」

「ほんっとごめん!クリーニング代出すよ!」

「本当に大丈夫ですから」


こちらが申し訳なくなってくるほど、相手の女子高校生の方がテンパっている。