また婚約しよ?

それで、帰ってきてから、騒がせてごめんと謝りに行ったとき、何でお見送りに来なかったのかを聞いた。

「ねえ聖人。」
「…なんだ?」

「この前のお見送り、来なかったの、なんで。」

感情を込めると気持ちが爆発しそうだったから、聞きたいことだけを、単調に。

「…別に言わなくてもいいだろ。」

そのとき、聖人の手から、きらっと何かが光に反射しているのを見つけた。

あっ、あれ…ペンダントだ。多分あれって、いま女子に人気のアクセサリーだよね…。

私の中で信じたくない仮説が出来上がっていく。

そのとき、私と聖人は、恋人関係のような感じだった。

聖人、お見送りの日、私以外の誰か…多分女子…に会っていたんじゃない?それでこのペンダントを渡そうとしたけど、事情があって渡せなかった…、そうとしか考えられない。

その日から、お互い相手を避けるようになって、ちょっと前にけんかして、仲直りしないまま…。

後悔はしてない。聖人が悪いから。