「ありがとう。聖人。」
「なんで…お前が礼を言うんだ…。」
聖人が笑っている。
涙をながしながら。
多分私も。
「また…付き合おう?」
「…もちろんだ。」
薄暗くて寒い体育館の裏、私たちはほほえみあった。
―キーンコーンカーンコーン―
「あれ…聖人、休み時間終わっちゃうよ…!」
「うわ、まじかよ。あれ『休み時間終了まであと3分』、のチャイムだろ。間に合わねーじゃん。」
聖人が言う通り、ここから教室まで、5分から7分はかかる。
「しょーがねーな。手。繋ぐぞ。」
「あ…うん。」
久しぶりに繋ぐ聖人の手。一緒に遊んでいたときよりずっと大きくなった。
「行くぞ!聖心、特別スーパーウルトラダァーシュッ!」
聖人が走り出す。
「それここで言わないでええ!」
私も一緒に地面を蹴って走り出す。
これは私が小さい頃に考えた技(?)。
2人で手を繋いで走ったら、どこまでも、誰よりも速く走れそうなんだ。
ちなみに名前も私が考えた。
「心愛!遅い!」
「聖人が速いの!女子に気を遣ってよー!」
「うるさい!黙ってついてこいよ!」
言い合いながらも笑って、階段を駆ける。
「おい!高橋と鈴木!廊下を走るな!」
そんな先生の注意さえ、ファンファーレに聞こえる。世界中が私たちを祝っている。
ずっとこのままがいいのに、教室は目の前。
残念だけど…放課後までバイバイかな。
「放課後、残っとけよ…っ!」
離れる直前に聞いた、私に聞かせるための小さな声。
『OK。』
口の形だけで返事する。
放課後何があるんだろ。
「なんで…お前が礼を言うんだ…。」
聖人が笑っている。
涙をながしながら。
多分私も。
「また…付き合おう?」
「…もちろんだ。」
薄暗くて寒い体育館の裏、私たちはほほえみあった。
―キーンコーンカーンコーン―
「あれ…聖人、休み時間終わっちゃうよ…!」
「うわ、まじかよ。あれ『休み時間終了まであと3分』、のチャイムだろ。間に合わねーじゃん。」
聖人が言う通り、ここから教室まで、5分から7分はかかる。
「しょーがねーな。手。繋ぐぞ。」
「あ…うん。」
久しぶりに繋ぐ聖人の手。一緒に遊んでいたときよりずっと大きくなった。
「行くぞ!聖心、特別スーパーウルトラダァーシュッ!」
聖人が走り出す。
「それここで言わないでええ!」
私も一緒に地面を蹴って走り出す。
これは私が小さい頃に考えた技(?)。
2人で手を繋いで走ったら、どこまでも、誰よりも速く走れそうなんだ。
ちなみに名前も私が考えた。
「心愛!遅い!」
「聖人が速いの!女子に気を遣ってよー!」
「うるさい!黙ってついてこいよ!」
言い合いながらも笑って、階段を駆ける。
「おい!高橋と鈴木!廊下を走るな!」
そんな先生の注意さえ、ファンファーレに聞こえる。世界中が私たちを祝っている。
ずっとこのままがいいのに、教室は目の前。
残念だけど…放課後までバイバイかな。
「放課後、残っとけよ…っ!」
離れる直前に聞いた、私に聞かせるための小さな声。
『OK。』
口の形だけで返事する。
放課後何があるんだろ。



