《染井純夏様は選択者ではございませんでした。ルール違反のため、染井純夏様も失格です》
体育館のスクリーンに映されている白い壁のブースで、染井さんが糸が切れた操り人形のように床に倒れ込む。
染井さんが選択者じゃないということは、おそらく…と思考をフル回転させる。
《補足説明です。選択者以外の方が飴をなめてしまった場合、染井純夏様のように失格になってしまいます。》
そのアナウンスで、すべてがつながった。
おそらく染井さんが舐めたのは、相手を『失格』にする飴だ。その効果でまず、島原さんが失格になった。
そして選択者じゃない染井さんが飴をなめたことによって、ルール違反で染井さんも失格になってしまった。
《第3ゲームのペアは、城川琴音様と、橘有紀様です。》
思考の海に浸っているところに槍を投げ入れられたような衝撃に、びくっと肩が跳ねる。
「行こ」
有紀に肩を叩かれ、私は渋々ブースに向かった。



