「私もお母さんに似たかった…」
お母さんの生き方は正にお祖母ちゃんの章乃さんそのもので羨ましい。(だからと言ってお父さんに似たくなかったとかじゃないんだけれど)
「ふふ…綴は十分章乃に似ているよ」
「本当?」
うんうんと笑うお祖父ちゃんの静かな微笑みは癒しそのもの。
それにホッと息を吐く。
「でもお祖父ちゃんに何もなくて良かった」
「綴に何もなくて良かったよ」
「う…すみません」
実は私が倒れている間にお祖父ちゃんも倒れていた…らしい。
ただ起きた時にはお祖父ちゃんも復活していて、私のお見舞いに来れるぐらいには回復して、何ならそのお祖父ちゃんに教えられて、リアルに目玉が飛び出しそうになったが、お祖父ちゃんは完全回復ではないから暫く入院は長引くみたいで、こうして今度は私の方からお見舞いに来た次第です、はい。
「気を付けます…」
「そうしてくれ」
頭を撫でられながら、やっぱりお祖父ちゃんと話すとグチャグチャした心の中が整理されて落ち着くなあと独り言ていると、
「そうだ綴」
「うん?」
ふとお祖父ちゃんが、
「何だか毒が抜けたね」
謎な事を言い始めた。
「毒?」
くてっと首を傾げれば少しだけお祖父ちゃんは笑って、
「気が張り詰めていたから」
その一言をこぼした。
「…分かる?」
「うん」
ーーー惣倉君が殺していった怖い私。



