過つは彼の性、許すは我の心 肆



 私の海外行きが決まったその日、両親に確認したら本当に妃帥ちゃんと話をしたらしく、あっさりしたモノだった。

 ただ、海外の大学に行く事に関しては止められた。


『大学は無理しなくてもいいんじゃ無い?』

『え?』

『綴が将来の目標を決めた上で大学に行きたいって言うのは分かるけど、何と無くで海外の大学通うのって大変よ。言葉とか習慣に慣れるのには時間が掛かるし、それで勉強もでしょう?余程何かになりたいって言う気持ちがないと頑張れないわよ』

『そう、だけど…世間体とか色々考えて、』

『はあ…アンタね、たかが1年と少しの間何回警察のお世話になっていると思うの?今更よ』

『うぐ』


 確かに世間体も糞もない。

 反抗期でグレたとかでもないのに、未成年で急に婚約者作ったり、怪我しまくって警察のお世話になったりしているのに何気にしているんだ自分。(不可抗力だったとは言え)


『必ずしも高校生終わったら大学生にならないといけないって訳ではないの。人生まだまだ長いんだから、十分迷いなさい。迷った末にやりたい事が見つかったら全力で応援してあげるから』

『お母さん…』


 母の偉大さに感動していたら、


『あ、仕事の電話だわ。もう切るわね。じゃ』

『え』


 ツーツーという音ともに母の切り替えの速さに唖然とせられていた。流石仕事が早い。(ちょっと違うか)