どうでも良いって言葉が便利な言葉になっている!
そもそもお母さん達と話したって事?いつ?私何にも聞いてないんだけれど。
「で、でも大学とか」
「大学なら今からでも向こうの探せるでしょう」
「ビザだってそんなに簡単に取れる訳じゃ…そうそう!ビザ以外の手続きとかも色々あるし」
「手続きなんて家の力を使えば余裕よ」
「ひ、ひえ…」
天條家の力を使うなんて恐ろしい事を言い始めているよこの人。
「説明はまだ必要?」
「いや、はい、もう大丈夫です…」
妃帥ちゃんはこうなったら誰にも止められない。
お顔が大変お労しいカズミさんも呆れた目をしているし、私にはなっから拒否権はないのだろう。
これが惚れた弱みか…。(若干違う気もするが)
「で、お姉様は?」
「…元々息抜きに遊びに来いぐらいだったんだけれど、来てくれるなら大歓迎よ」
「そうじゃあ交渉成立ねーーー獅帥」
「…」
「いいわね?」
獅帥君…。
トントン拍子で私の海外行きが決まる中、黙り続けていた獅帥君。
「…」
深く考え込んでいる様で表情は硬く、自分が呼び掛けられているのにすら気付いていない。
「獅帥君あの、」
今直ぐじゃないし、何なら海外行きなんてやめてもいい。
そう言い掛けてーーーグイッと顔を引っ張られた。
広がる儚くも美しい御尊顔。
「綴、言ったでしょう。貴方は海外に行きなさい」
何でそこまでして私を海外に行かせたいの?



