進路を考える事以外にも私には考える事が山程ある。
「兎に角大丈夫だって」
「…」
それでも優先すべきは彼等。
心此処に非ずでも獅帥君を不安にさせたくなかった。
だから出来るだけ元気アピールをしていたら、
「こうなると獅帥と綴の結婚は早めた方がいいかもな」
「ぶっふ…」
匡獅さんの発言にブフっと吹き出してしまった。
「綴大丈夫か?」
「やあね汚い」
冷めた輝咲ちゃんの視線を浴びせられたが、それどころじゃ無い。
いやいや待って待ってくれ。
「ごほっごほっ…!」
「落ち着いてから話した方がいい」
ごほごほっと咳き込む私の背中を労る様に撫でてくれているけどね獅帥君、君の事でもあるんだけど!
「ごほっ…!あの結婚って、」
「何言ってるの綴、元々ミケってそう言う存在でしょう」
馬鹿ねえなんて顔する輝咲ちゃんに「そうだけど!それとこれとは…」と言い掛けて、
「オオミカのミケになるってそう言う事よ」
輝咲ちゃんの何を馬鹿なと言われてウッと言葉を詰まらせる。
そ、それでもっ。
「ま、まだ高校生ですし!」
「と言っても、もう綴さん達ももう高3だろう。私も卒業と共に結婚してそのまま大学に通っていた。まあ今時ではないかもしれないけど、我々の世界では早過ぎるとも言わないさ」
ニッコリと微笑む匡獅さんの明るい太陽の様な微笑みは、有無を言わせない凶悪な微笑みにも見えた。



