加戸真と話す機会は、少しずつ増えていった。
班での会話。
何気ない休み時間。
かおるも一緒になって、三人で笑うこともあった。
思っていたよりずっと話しやすくて、
思っていたよりずっとおもしろい。
頭がいいのに、それを鼻にかけないところも、
ちょっとした冗談にちゃんと笑ってくれるところも。
“楽しいな。”
気づけば、そう思うようになっていた。
クラスのグループLINEができたのは、そんな頃。
提出物の確認とか、連絡用とか、
よくある理由で作られたやつ。
クラスのグループLINEができた日の夜。
私はなんとなく、メンバー一覧を眺めていた。
加戸真。
少しだけ指が止まる。
……まあ、いっか。
深い意味はない。
ただ、話すようになったし。
おもしろいし。
なんとなく。
追加ボタンを押した。
《あなたが加戸真を友だちに追加しました。》
それだけ。
本当に、それだけのはずだった。
数分後。
スマホが震える。
——加戸真
え、はや。
開くと、短い一言。
『友達稼ぎすか』
思わず吹き出した。
なにそれ。
『ちがうし笑』
すぐに返す。
『じゃあなんで追加したんすか』
“すか”って何。
ちょっとからかうみたいな文。
でも嫌な感じは全然なくて。
『なんとなく』
そう送ると、
少し間があってから返信がきた。
『なんとなくで追加される側の気持ち考えたことあります?』
『なにそれ笑』
『まあ嬉しいけど』
一瞬、画面を見つめる。
……嬉しいんだ。
その一言が、なんとなく心に残った。
ただLINEをつないだだけ。
ただのやりとり。
でも、
ちょっと楽しくて、
ちょっと特別で。
“おもしろいな、この人。”
そう思った夜だった。
班での会話。
何気ない休み時間。
かおるも一緒になって、三人で笑うこともあった。
思っていたよりずっと話しやすくて、
思っていたよりずっとおもしろい。
頭がいいのに、それを鼻にかけないところも、
ちょっとした冗談にちゃんと笑ってくれるところも。
“楽しいな。”
気づけば、そう思うようになっていた。
クラスのグループLINEができたのは、そんな頃。
提出物の確認とか、連絡用とか、
よくある理由で作られたやつ。
クラスのグループLINEができた日の夜。
私はなんとなく、メンバー一覧を眺めていた。
加戸真。
少しだけ指が止まる。
……まあ、いっか。
深い意味はない。
ただ、話すようになったし。
おもしろいし。
なんとなく。
追加ボタンを押した。
《あなたが加戸真を友だちに追加しました。》
それだけ。
本当に、それだけのはずだった。
数分後。
スマホが震える。
——加戸真
え、はや。
開くと、短い一言。
『友達稼ぎすか』
思わず吹き出した。
なにそれ。
『ちがうし笑』
すぐに返す。
『じゃあなんで追加したんすか』
“すか”って何。
ちょっとからかうみたいな文。
でも嫌な感じは全然なくて。
『なんとなく』
そう送ると、
少し間があってから返信がきた。
『なんとなくで追加される側の気持ち考えたことあります?』
『なにそれ笑』
『まあ嬉しいけど』
一瞬、画面を見つめる。
……嬉しいんだ。
その一言が、なんとなく心に残った。
ただLINEをつないだだけ。
ただのやりとり。
でも、
ちょっと楽しくて、
ちょっと特別で。
“おもしろいな、この人。”
そう思った夜だった。


