星愛かおると話すようになってから、
私の中学校生活は少しずつ明るくなった。
休み時間になるたびに振り返ると、
後ろにはメガネ越しにニヤっと笑うかおるがいる。
「今日ペンケース元気?」
「さっき国語で感動して泣いてた。」
「感情あるの!?」
くだらないことで笑える時間が、
こんなに安心するなんて思わなかった。
そんなある日。
クラスで自然と中心にいる男子がいた。
加戸真。
入学前の模試でトップだったらしい、って噂は聞いていた。
“すごい人”のはずなのに。
普通に笑って、
普通に話して、
誰とでも自然に打ち解けている。
それが、なんだか不思議だった。
なんか……余裕がある。
目立とうとしてないのに、
気づくと目で追ってしまう。
「めい、さっきから見てる。」
後ろから、かおるの小声。
「見てないし。」
「見てる。」
図星だった。
首席って聞いたときよりも、
みんなと同じ目線で笑ってる姿のほうが、ずっと気になった。
なんでだろう。
ただ、ちょっと——
興味が湧いただけ。
その“ちょっと”が、
あとでこんなに大きくなるなんて。
このときの私は、まだ知らなかった。
私の中学校生活は少しずつ明るくなった。
休み時間になるたびに振り返ると、
後ろにはメガネ越しにニヤっと笑うかおるがいる。
「今日ペンケース元気?」
「さっき国語で感動して泣いてた。」
「感情あるの!?」
くだらないことで笑える時間が、
こんなに安心するなんて思わなかった。
そんなある日。
クラスで自然と中心にいる男子がいた。
加戸真。
入学前の模試でトップだったらしい、って噂は聞いていた。
“すごい人”のはずなのに。
普通に笑って、
普通に話して、
誰とでも自然に打ち解けている。
それが、なんだか不思議だった。
なんか……余裕がある。
目立とうとしてないのに、
気づくと目で追ってしまう。
「めい、さっきから見てる。」
後ろから、かおるの小声。
「見てないし。」
「見てる。」
図星だった。
首席って聞いたときよりも、
みんなと同じ目線で笑ってる姿のほうが、ずっと気になった。
なんでだろう。
ただ、ちょっと——
興味が湧いただけ。
その“ちょっと”が、
あとでこんなに大きくなるなんて。
このときの私は、まだ知らなかった。


