例えば私が今、ルーカスが何をしているのか知りたいと思えば、この腕輪の力でそれができるのだ。
これはルーカスから私に贈られ、半ば強制的につけられたものだった。
離れて暮らす私たち。それでもこれさえあれば、どこにいてもルーカスを感じられる。
『とても似合っているよ。ゾーイ』
『ありがとう、ルーカス。……ん?あれ?ん?』
『どうしたんだい?』
『こ、これ、外れない?』
『あぁ。そうだよ。これはね、お互いが死ぬまで外れないんだ』
初めてこの腕輪を贈られ、直接手につけてくれたルーカスの微笑みを思い出す。
ああ、私のルーカスはなんて愛おしいの…。
と、思っていた時期もありましたよ、ええ。
あの時、まるで王子様のように跪き、私の手に触れたルーカス。
最高に高鳴る鼓動と同時にわずかに感じた違和感。
それは成長して、今では私の首をゆっくりと締めている。
いや!嬉しいのよ!
私なんかをあんなにも深く愛してくれて、身に余る光栄なの!
けれど、重い!
重すぎる!
この腕輪もお互いをずっと感じられる…という部分ではいいのだが、この〝ずっと〟という部分が少々息が詰まるのだ。
まるで四六時中監視されているようで、気が抜けない。
もし、ルーカスがこの腕輪から私を見ている時に何か彼の気に触れることをしたらと思うと…。



